スノーボード ブーツ 選び方


スノーボードをする際に必要なスノーボードブーツ。
スノーボードの道具(ギア)を購入するときに、スノーボード(板)やバインディングに注目してしまいがちですが、ブーツだけがハードギアの中で直接体に触れるものなので、快適に・上手にスノーボードができるかに大きく関わってくるアイテムです。

初心者の方などで、スノーボードの3点セット(スノーボード、バインディング、ブーツ)全てを一度に買い揃えるのが難しい方は、最初にスノーボードブーツを購入するのがおすすめです。

レンタルブーツだと足が痛くなったり、サイズが合わなかったり、衛生面でも気になったりなど、快適性や滑るときのスノーボードの操作に影響が出てきます。
自分の足や滑り方に合うマイブーツを選ぶことで、快適にスノーボードの上達の手助けになってくれます。

実際にスノーボード ブーツの選び方のポイントを紹介していきます。

 

 

レーシングシステム=紐の締め方


スノーボードのブーツの紐の締め方は、大きく分けて3種類に分類できます。

 

■クイックレース

紐(ワイヤー)を引っ張ることで、ブーツを締めるタイプです。

ブーツの上部(すね・ふくらはぎ部分)と、ブーツの下部(足首から前方)、それぞれを締めるワイヤーが2本に分かれているものがほとんどです。

ブランドにもよりますが、現在1番モデル数が多いのがクイックレースタイプのブーツだと思います。
各ブランドによって、クイックレースシステムの呼び方が違ったり、独自のテクノロジー名などが付けれられている場合もあります。
(例:BURTON「SPEED ZONE」)

インナー、ブーツ上部、ブーツ下部で締める力を調整できるので、慣れると自分の好みの締め具合でブーツを履くことができます。
ワイヤーを引っ張るだけでブーツを履くことができるので、時間も掛からず、力もあまり使わずに履けるので、初心者の方や女性にもおすすめのシステムです。

 

■シューレース

スニーカーや普通のブーツのように、靴紐(シューレース)のタイプです。

全体のモデル数は、クイックレースタイプに比べると少なくなってきています。
部分ごとに締め具合を調整できたり、しっかり締めあげられる方は、フィット感高くブーツを履くことができます。

紐が切れてしまった場合にも、新しい紐に替えるだけというメリットもあります。
しっかり締めるには力やコツがいるので、履きなれていない初心者の方や、女性にはあまりおすすめはできないかなと思います。

 

■BOA(ボア)システム

BOA(ボア)ダイヤルを回してブーツを締めるタイプです。

ダイヤルを回すだけで、簡単にブーツを締めることができるので、女性や初心者の方にも簡単にブーツを履くことができます。

BOAダイヤルが1つだけで、ブーツ全体を締めるタイプと、BOAダイヤルが2つあってブーツの上部(すね・ふくらはぎ部分)と、ブーツの下部(足首から前方)それぞれ締め具合を調整できるダブルBOA(ボア)システムのタイプがあります。
ダブルBOA(ボア)システムは、履くときも調整するときも簡単なので、好みの締め具合でブーツを履くことができます。

ダイヤルの操作だけで、締め付けを解放したり強く締めたりできるので、リフト待ちやコースで止まっているタイミングなどで調整できるのもメリットのひとつです。

 

 

フレックス=硬さ


スノーボード ブーツの選び方で、ポイントのひとつがブーツの硬さです。

一般的に比較的安価なエントリーモデルはソフトフレックス(柔らかい)、高価なハイエンドモデルになるにつれてハードフレックス(硬い)傾向にあります。

 

■ソフトフレックス(柔らかいブーツ)

柔らかいスノーボードブーツのメリットは、動きやすく扱いやすいことです。

踏みこむときの力が強くない女性や、踏みこみのコツがまだつかめていない初心者の方には、柔らかめのブーツがおすすめです。
柔らかいブーツは足首周りの自由度が高いので、グラトリを中心に滑る方にも履きやすいと言われています。

柔らかいスノーボードのデメリットは、硬いブーツに比べてサポート力が劣ること、レスポンス(踏みこんだ時などの反応)が遅いという点があります。

硬いブーツに比べてヘタるのも早いので、1シーズンの滑走日数が多い方や、ハードな滑りをする上級者にはあまり向きません。

 

■ハードブーツ(硬いブーツ)

硬いスノーボードブーツのメリットは、サポート力の高さと、レスポンス(反応)の速さです。

しっかり踏みこんで滑る中級者・上級者の方や、カービングメインの方は、硬めのブーツを選ぶことが多いです。

硬いスノーボードブーツのデメリットは、しっかり踏みこむためには力・技術が必要という点です。
ブーツを踏みこんで乗るのに慣れていない初心者の方や、筋力のあまりない女性が硬すぎるブーツを選んでしまうと、踏みこみ切れずに操作しずらく、疲れてしまう可能性があります。

 

初心者の方や、メインの滑り(グラトリメイン、カービングメインなど)が決まっていない方は、ソフト~ミドルフレックスのスノーボードブーツを選んでおけば、大きな失敗はないかなと思います。

無名ブランドの極端に安いブーツなどは、履いたときは柔らかく感じても、必要な部分にも硬さやサポートがなかったり、強度もよくない場合があるので注意が必要です。

柔らかい方が良い、硬い方が良いと一概には言えないので、ソフト・ハードそれぞれの特徴を理解した上で、自分のレベルや滑り方(カービングがメイン、グラトリがメインなど)に合わせてブーツを選ぶことでストレスなく、快適・効率的にスノーボードを楽しめると思います。

 

サイズ


どんなに良いスノーボードブーツでも、サイズが足に合っていなければ快適に滑ることができず、上達の妨げになってしまいます。

ブーツを履くときは、つま先をトントンと入れるのではなく、かかとをしっかりとブーツのヒールカップに入れるようにします。
かかとを基準にして履いた際に、足の指が曲がる=ブーツが小さい、足の指がブーツに触れていない=ブーツが大きい、と言えます。
足の指がブーツ触れている程度がジャストサイズと考えればよいと思います。

足が幅広や甲高の方は、日本人に合わせて作られたジャパンフィットのモデルを選ぶとフィットする可能性が高いです。

 

 

デザイン


スノーボードのギアを選ぶ上で、デザインも重要な要素ですが、ブーツはウェアで大部分が隠れてしまうので、あまり気にしすぎなくてもよいと思います。

ウェアのパンツからでる足首からつま先の部分だけが見えるので、その部分のデザイン、見える部分とスノーボード・バインディングとの相性を考えてデザイン・カラーを選ぶようにすると外しにくいです。
ホワイト系のカラーのブーツは、駐車場などで汚れやすいという点は注意が必要かもしれません。

 

 

スノーボード ブーツ おすすめブランド


■BURTON(バートン)

スノーボード界のビッグブランドなので、シューレースタイプやフレックスなど幅広くラインナップされています。

アウターブーツだけでなく、インナーブーツも0.5cm刻みでサイズ設定されているので、ジャストサイズで履くことができます。
(他のブランドはインナーブーツは1cm刻みのところが多い。例:27cmのブーツと27.5cmのブーツでもインナーは同じ)

 

■DEELUX(ディーラックス)

スノーボードブーツをメインで扱っているブランドです。

「サーモインナー」と呼ばれるインナーブーツが特徴で、専用のオーブンで熱成型してオーダーメイドのように、自分の足にフィットしたブーツにすることができます。
足に合わせて成型するので、痛くなったり、ブーツの中で足がズレたりすることなく履くことができます。

 

■FLUX(フラックス)

日本人のためのスノーボードギアを作っているブランドです。

BOA、スピードレーシングのブーツをラインナップしています。
比較的お手頃な値段でも性能の高いモデルが多いです。

ヨコハマタイヤとコラボレーションして、アウトソールにスタッドレスタイヤの技術を盛り込んだモデルもあります。

 

■SALOMON(サロモン)

防水性・保温性に優れたブーツを作っているフランスのブランドです。

水分がしみ込みにくいスノーボードブーツなので、1日中快適に滑ることができます。
日本人向けに設計されたモデルも多いブランドです。

 

 

スノーボードブーツの選び方で1番重要なのは、自分の足・滑り方に合ったものを選ぶことです。
完璧に自分に合った1足を見つけるのは、簡単なことではないですが、今回紹介した選び方のポイントを押さえておけば、理想のスノーボードブーツに出会いやすくなると思います。